マイストーリー③
こんにちは！
これまでたくさんの方々に会い、色々な考え方や生き方を学ばせていただきました。
その中でも根本を作っていただいた私の師匠についてご紹介出来たらと思います。
その方との出逢いは、今から約15年前ぐらい。私は高校でバスケをしていたころです。
当時の部活は監督やコーチのいないチームで、全てを決めるのはキャプテンでした。
マンガだと本当に「あひるの空」と同じ状態。※もちろん、荒れて暴力を振るうなどはありませんでしたよ。
地元のバスケの強い高校への進学へも考えましたが、膝の怪我も万全ではなく、中学生の頃の監督には別の高校への進学を勧められました。
監督やコーチのいないチームで仲間たちに指示を出すことは、喧嘩の原因……それぞれの考え方がぶつかり、話し合いにもならないチームでした。
そんなまともに練習すら出来ないチームで指示を出す私はどんどん孤立して行きました。
モヤモヤしていたそんな頃、母の紹介で出逢った方が、私の師匠となりました。
その方は当時、大学の硬式野球部のコーチをされていました。
母は大学の寮生に荷物を配達する仕事をしており、そんな中で私の話を相談したことがキッカケになりました。
コーチは自宅にも来ていただいたり、私が野球部の練習や寮に行くことで、色々なお話をさせていただきました。
高校の練習が終わった後、大学に移動し、大学生に混ざってメンタルの作り方やコーチングについてたくさん学ばせていただきました。
コーチから教えてもらったことは今でも心に残っています。
チームメイトが全く言うことを聞かないと相談すると、突然「トイレ掃除してるか？学校も自宅も」当時、家は母に任せっぱなし、学校は当番が回ってきたら、当番だからやる程度でした。
最初はなぜトイレ掃除なのか？意味が分かりませんでした。「とりあえずやってみな！」とのことで掃除を始めてみましたが、チームメイトが変わることはありませんでした。
そのことを相談すると、「拡平！トイレの目線で掃除してるか？トイレに感謝しながらやってるか？有難うって楽しんでやってるか？」と言われました。
その時、私はハッとしました。
流れ作業でただやっているだけの時間で全くなにも考えてませんでした。
トイレ掃除をトイレの目線ですることは見えない汚れに気づくことができ、人がやりたがらないことを楽しんで出来るかということでした。
さらにコーチは「体育館の準備や後片付けは拡平が誰よりも先に楽しんでやってみなさい。」とのことでした。
「キャプテンが楽しんで、ニコニコしながらゴミ拾いをして、モップがけをしているチームってどう？」と言っていただき、身体に電気が走る様な衝撃でした。
翌日からは朝6:30に体育館に行き、誰よりも先に準備を行い、朝練が終わった後、他の学生が通学してくる時間帯にゴミ袋を持って校庭のゴミ拾いを始めました。
最初の頃は、チームメイトからはすごく冷たい目で見られたのを覚えてます。
シュートを打たずにゴミを拾うキャプテン…。
それでも、毎日続けていくうちに文句を言いながらですが、1人2人と人数が増えて行きました。
朝のゴミ拾いが5人ぐらいになった頃、大きく変化したのが、職員室でした。
朝の職員会議で話題となり、顧問の先生が事情を聞かれたそうです。
※当時、監督のいないバスケ部は校内でも立場が低く、野球部や陸上部などが優先されていました。
顧問にも相談せずに始めたことでしたので、顧問も分かりませんとの回答だったそうです。
すごく怖い印象のあった野球部の監督に地理の授業が始まる前に、みんなの前で立たされて事情を聞かれたこともありました。
3ヶ月ぐらい経つ頃には、バスケ部がゴミ拾いをしていることは学校中に広まり、今まで参加していなかった部員もゴミを拾うようになりました。後輩の学年でも先生方から褒められ始めたようです。
チームも少しずつ変わり出したころ、廊下の掃除をしていた時です。
バスケ部ではない生徒が朝7:00に教室の掃除をしているのに気がつきました。
その方は私が掃除を始めるずっと前から、朝早く学校に来て、勉強をする前に教室の掃除をしていたそうです。
今まで、体育館に直接行って、ホームルーム前に教室に行っていた頃は気づけなかったことでした。
チームを変えたいと思って始めたトイレ掃除とゴミ拾いは、私自身を変える大きなキッカケになりました。
※朝6:30に学校の玄関を開けてくれた先生にも感謝！！
「凡事徹底」イエローハット創業者 鍵山さんの本は今でもバイブルです。
私にキッカケをくれた師匠とは今では監督とトレーナーという関係です。面白い！
私もそんなキッカケを作れる治療院にしたいと思います。
それでは！